島津亜矢2007年全曲集

島津亜矢( 島津亞矢 ) 島津亜矢2007年全曲集歌詞
1.流れて津軽

作詞:松井由利夫
作曲:チコ早苗

よされよされと しばれて積もる
雪はおんなの 恨み花
三味は抱いても 情けは抱けぬ
みれん深浦 鯵ヶ沢
よされ よされと… 流れて津軽

よされよされと 吹雪いて見えぬ
三味をたよりの くどき唄
雪の向こうに かくれた春を
せめて手さぐり 五所川原
よされ よされと… 流れて津軽

よされ よされと… 流れて津軽


2.夜桜挽花

作詞:荒木とよひさ
作曲:杉本眞人

あたしの中の 悪い子が
欲しい欲しいと またせがむ
口紅(べに)を噛み切り 投げつけりゃ
死んだふりして 夢ん中
夜桜(はな)よ散れ みんな散れ
あたしもあいつも みんな散れ
夜桜(はな)よ散れ みんな散れ
此(こ)の世も彼(あ)の世も みんな散れ
Ah…来世(こんど)は男になってやる

涙の粒が 月あかり
泣けよ泣けよと 数珠つなぎ
髪を洗って 素裸
波うつ寝台(ベッド)に 身を投げる
夜桜よ散れ みんな散れ
心も身体も みんな散れ
夜桜よ散れ みんな散れ
此の世も彼の世も みんな散れ
Ah…来世は男になってやる

夜桜よ散れ みんな散れ
あたしもあいつも みんな散れ
夜桜よ散れ みんな散れ
此の世も彼の世も みんな散れ
Ah…来世は男になってやる


3.都会の雀

作詞:吉岡治
作曲:杉本眞人

雀 雀 都会の雀
雀 雀 夜明けの雀

飾りまくった ガラスの街に
サイレンばかり 駆けぬける
呼ぶ名もなくて 倒れた道で
バカな涙が あふれて熱い
雀 雀 都会の雀
眠れないのか 寒風(さむかぜ)で
雀 雀 俺ンち来いよ
あったか西日の 裏窓に

夢のかたちも あいつのことも
生きてくうちに 脱け落ちた
そのうちケリは 必ずつける
バカな希(のぞ)みが からだに悪い
雀 雀 夜明けの雀
飛べる蒼空 あるのなら
雀 雀 俺ンち来いよ
朝日が弾ける 裏窓に

雀 雀 都会の雀
眠れないのか 寒風で
雀 雀 俺ンち来いよ
あったか西日の 裏窓に 裏窓に


4.近松門左衛門原作「心中天の網島」より 小春


5.波

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

寄せては返す 波また波を
あえぎただよう 木の葉舟
それが私の 人生ならば
一期一会(いちごいちえ)の 出会いを求め
夢という名の 舟を漕ぐ

雄たけびあげて 逆巻く波に
呑まれ叩かれ はいあがりゃ
板子一枚(いたごいちまい) 天国・地獄
明日(あす)の行方は 知らないけれど
風に向かって 舟を漕ぐ

大波小波 上げては下ろす
波に身をもむ 女舟
乗ればゆさぶる 外(はず)せば嘲(わら)う
泣くなくさるな 希望の二文字
胸にかかげて 舟を漕ぐ


6.道南夫婦船

作詞:星野哲郎
作曲:新井利昌

親に貰った この血の中を
熱く流れる 命潮
元へ辿れば 父と母
いつも元気で いて欲しい
熱い祈りを 波に浮かべて
仰ぐ心の アヨイショ 駒ヶ岳

荒れる海辺に 縋って生きる
北の漁師は 波の花
群れる鴎も 仲間衆
こぼれ秋刀魚を 分けながら
地球岬を 右に眺めて
今日もあんたと アヨイショ 網を刺す

浜の女房と 呼ばれるからにゃ
雪も氷も 恐れぬが
浮気されたら わしの恥
二つ合わせて 一になる
愛の人生 海に咲かせる
夫婦船だよ アヨイショ ほまれ船


7.海鳴りの詩

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

五体に刻んだ 赤銅色(しゃくどういろ)の
シワが男の 五線紙だ
明るい娘に 育てたことが
冥土の母ちゃんへ でかい土産だと
笑う親父(とうちゃん)の 髭から背中から
海鳴りの詩が 聞こえてくる
ヤンサエー ヤンサエー

酒断(さけだ)ちしてまで 口説いた女
死んだあとまで 恋女房
世間の女が カボチャに見えて
ヤモメを通したね 男盛りをよ
いばる親父(とうちゃん)の 胸から腕(かいな)から
海鳴りの詩が 聞こえてくる
ヤンサエー ヤンサエー

母親知らずに 嫁いだ娘
無事に女房を してるやら
初孫祝って 酒のむまでは
倒れちゃなるまいと 波に揺れながら
力む親父(とうちゃん)の 舟から帆綱から
海鳴りの詩が 聞こえてくる
ヤンサエー ヤンサエー ヤンサエー


8.海で一生終わりたかった

作詞:星野哲郎
作曲:船村徹

甘い恋など まっぴらごめん
親のない子の 見る夢は
小さな貨物(カーゴ)に 乗り組んで
港々で 恋をして
海で一生 終わりたかった

五体(からだ)こわして 船から降りて
陸(おか)にあがった かっぱだよ
海原とおく 眺めては
無念残念 くやし泣き
海で一生 終わりたかった

海は海でも ネオンの海は
俺にゃちっとも なじめない
海には母が いるという
おとぎ噺を 追いかけて
海で一生 終わりたかった


9.愛染かつらをもう一度

作詞:星野哲郎
作曲:新井利昌

花と嵐の 青春を
涙と共に 生きるとき
父さんあなたの 主題歌だった
古い艶歌が わかります
いつかいっしょに 唄いましょうね
愛染かつらを もう一度

灯りさざめく 東京の
日暮れは夢の 吹き溜まり
父さん私は あなたの娘
負けはしないと 唇を
噛めば心に 聞こえてきます
愛染かつらの あの歌が

真実(まこと)つくした男道
破れたけれど 悔いはない
俺にはかわいい おまえがいると
酔えば口癖 お父さん
どうぞ元気で 唄ってほしい
愛染かつらを いつまでも


10.恋日和


11.憂き世春秋

作詞:新本創子
作曲:三島大輔

風が頬うつ 雨が泣く
あなたの背中に 隠れて越える
憂き世春秋 ふたり坂
いのち連れ添う しあわせに
賭けて悔いない 女です

いつかあなたの 胸に咲く
雪割り草だと 云われてみたい
憂き世春秋 ふたり坂
こころ寄せあい 寒い夜は
ともに飲みたい このお酒

苦労ひとつに 夢がある
笑顔をあなたと たやさずいたい
憂き世春秋 ふたり坂
花の咲く日へ 七曲がり
明日を信じて 生きてゆく


12.愛・たそがれ

作詞:荒木とよひさ
作曲:幸耕平

悲しみが この都会を濡らしても
時はあしたの 用意を始めてる
生きてきた 長さより 輝けば
過去を旅した それが人生

※あゝ 黄昏が綺麗
悲しくなるほど 心を染めて
あゝ 愛されて綺麗
いまが一番 美しいから※

追憶に たたずみふりむけば
若きあの日の 時代がそこにある
恋をして 別れても 燃えたなら
夢に残した それも小説

あゝ 黄昏が綺麗
切なくなるほど 心は自由
あゝ 愛されて綺麗
いまが一番 美しいから

(※くり返し)


13.娘に…

作詞:吉幾三
作曲:吉幾三

幸せに なるんだよ 二人してきっと
涙拭き 笑い顔 絶やさずいいな
母さんと話したか 女ゆえ努め
甘えたか ありがとう さよなら言ったか
寒い北の はずれ町
体こわさず 達者でな
みんな想い出 持って行け
写真一枚 あればいい

背中より でかかった 赤いランドセル
雨の中 泣いていた 学校帰りよ
夢だった二十年 ありがとう我が娘(こ)
長い旅 疲れたら 時々帰れ
明日(あす)の朝まで 飲んでるよ
別れの朝だ 起こしてくれよ
みんな想い出 持って行け
写真一枚 あればいい
写真一枚 あればいい…


14.帰らんちゃよか

作詞:関島秀樹
作曲:関島秀樹

そらぁときどきゃ 俺たちも
淋しか夜ば過ごすこつも あるばってん
二人きりの 暮らしも長うなって
これがあたりまえのごつ 思うよ
どこかの誰かれが 結婚したとか
かわいか孫のできたて聞くとも
もう慣れた
ぜいたくば言うたら きりんなか
元気でおるだけ 幸せと思わんなら
それでどうかい うまくいきよっとかい
自分のやりたかこつば
少しはしよっとかい
心配せんでよか 心配せんでよか
けっこう二人で
けんかばしながら暮らしとるけん
帰らんちゃよか 帰らんちゃよか
母ちゃんもおまえのこつは
わかっとるけん

そらぁときどきゃ 帰ってきたり
ちょこちょこ電話ばかけてくるとは
うれしかよ
それにしたって 近頃やさしゅなったね
なんか弱気になっとっとじゃ なかつかい
田舎があるけん だめなら戻るけん
逃げ道にしとるだけなら 悲しかよ
親のためとか 年のせいとか
そぎゃんこつば 言訳にすんなよ
それでどうかい 都会は楽しかかい
今頃後悔しとっとじゃ なかっかい
心配せんでよか 心配せんでよか
父ちゃんたちゃ
二人でなんとか暮らしてゆけるけん
帰らんちゃよか 帰らんちゃよか
今度みかんばいっぱい 送るけん

心配せんでよか 心配せんでよか
親のために おまえの生き方かえんでよか
どうせおれたちゃ 先に逝くとやけん
おまえの思うたとおりに 生きたらよか


15.感謝状~母へのメッセージ~


16.大器晩成

作詞:星野哲郎
作曲:原譲二

枝を張るのは まだ早い
いまはしっかり 根をのばせ
大器晩成 あしたにかける
夢と希望の 大空を
雲が流れる 悠々と

まぐれ当たりも あるけれど
それを狙えば 遠まわり
大器晩成 地道(じみち)な努力
ものをいう日が くるまでは
牛の歩みを くりかえせ

笑うときには 豪快に
嘘も真実(まこと)の 一里塚
大器晩成 ただまっしぐら
若く凛々(りり)しい 足跡を
刻みつけよう この大地(だいち)